
ある京都についての事例をいくつか紹介したいと思います。 1914年に製造された8620形、通称「ハチロク」も動態保存対象となっており、休日ともなると多くの家族連れを乗せたトロッコ風列車「SLスチーム号」を引っ張り、梅小路公園を併走する短い線路を往復しています。2004年には5t電動天井クレーン、引き込み線とともに国の重要文化財に指定されています。資料展示館として使用されている旧二条駅舎は、1904年に京都鉄道が本社社屋を兼ねて建設した日本現存最古の木造2階建和風駅舎で、平安神宮を模して造られ、これも1996年に京都市の有形文化財に指定されています。
平成のアミューズメントスポットとしては派手さに欠ける、無骨な施設との感は否めませんが、何の小細工もないありのままの「歴史」にしばし触れられる、そんな貴重な空間であるようにも思います。京都は大学が数多く籍を置く学生の町です。大学が個別に取り組むと手間や費用がかかる事業を共同で行うために集まった組織、いわゆる「大学コンソーシアム」は、そんな京都で1994年に最初に設立されました。
「財団法人大学コンソーシアム京都」は、京都市周辺に所在する立命館大学、龍谷大学、同志社大学などを中心とし50校近く、また京都市など5団体が加盟し構成されています。京都市内の私立大学間で単位互換制度を広く実施するため発足した「京都・大学センター」が母体となっており、京都市がバックアップを行いました。社会人のための単位取得プランや、産学連携事業も先駆的に行い、後に日本各地に誕生する大学コンソーシアムの目標となっています。